====== 無機質の土 ====== 無機質の土とは主に火山からの噴出物が堆積してできた土です。 ==== 赤玉土 ==== {{::m32104530976_3.jpg?nolink&200|}} 更新世の火山灰風化物です。 この土の多くは更新世間氷河期の亜熱帯性気候の下で発達したもので関東以西の洪積台地および丘陵地に主として分布します。(関東ローム層)特徴としては、関東ロームの中層にある赤土を乾燥させてから大粒・中粒・小粒に分けたもので無菌の弱酸性土で通気性、保水性、保肥性に富みコンテナ用土として非常に優れています。代表的な基本の用土です。 ==== 鹿沼土 ==== {{:m96863325032_2.jpg?nolink&200|}} 赤城火山(群馬県)から噴出した、軽石の黄色風化物。園芸用土として一般的にその名が知られています。鹿沼土は赤城火山を要にして東方に扇状に分布し栃木県鹿沼市付近では地表下2m付近から厚さ1.5m程度の地層として、出現しました。直径数mm程度の丸みを帯びた鹿沼土がその形を留めたまま風化、粘土化し、アロフェンやイモゴライトが生成しています。 鹿沼土は有機物をほとんど含まない酸性土で通気性、保水性ともに高いことが特徴です。1970年代のサツキブームにて、全国に知れ渡った代表的な基本用土です。 ===== 軽石 ===== {{::m66537060002_2.jpg?nolink&200|}} 軽石は火山帯地域から産出される火山礫で、白色で多孔質のかたちをしています。 富士砂も同じく火山からの噴出物ですが、この軽石砂は対象的に比重はとても軽いです。 ====== 無機質の土の配合 ====== ===== 6:2:2 ===== 有名な熱帯植物栽培家の方が作った用土のザ・ソイル・ベースの混合比。 使うのは小粒の硬質赤玉土6、硬質鹿沼土2、軽石2の6:2:2。最初から小粒の選別ものを使うのが楽です。 硬質赤玉土は茨城県産の[[無機質の土#二本線硬質赤玉土]]や焼いていないイワモト三本線がよく、[[無機質の土#イワモトの三本線焼成硬質赤玉土]]は焼いてあるので硬く質はいいのですが熱帯植物の育成には硬すぎます。 [[無機質の土#超硬質鹿沼土|硬質鹿沼土]]は[[無機質の土#イワモトの日光砂(超硬質鹿沼土)|日光砂]]もありますがお高いのでお好みでよいでしょう、ふるいがけをする前に一度粉を落とすための水洗いしておくとなおよいです。 軽石は群馬県産が重くて混ぜるのにいいです。これも水洗いしておくとよいでしょう。 2ミリのふるいを利用し全て最初にふるいがけをする。ふるいをかける理由はなるべく粒度をそろえることと微塵を落として水の通り道が土で埋まらないようにし根がたくさん呼吸できるようにするためです。ふるいにかけた後の容量で6:2:2が必要です。土が多すぎる時は小袋を購入したり計量容器を小さくするなりして工夫しましょう。 2ミリのふるいでふるいがけをすると結構ロスが出てしまいますが、ロスの分は1ミリの細目のふるいを利用して微塵を取り除けば2号鉢の挿し木用に使えるのでSDGsを意識して再利用しましょう。 全ての土を混ぜたらもう一度2mmふるいにかけて完成です。再度ふるいがけをする理由は土同士がぶつかった時に粉が出るのでそれを徹底的に落とすためにやります。 この作業が面倒だったり、たくさんの土が必要ない場合は値段は張るがベストソイルミックスやザ・ソイル・ベースを買ってしまえばお手軽です。 >自作する人は手間や道具が必要なので大量に必要だったり、それも趣味だと楽しんでやったりする人におすすめです。 ---- ====== 推奨用土 ====== ==== 悩んだり自分で作るのが面倒だったらこれ ==== 割高ですが有名な熱帯植物栽培家の方が作った用土。3Lサイズなので大量に必要ない人や作る時間を節約したい人向け、ヤシガラなどの有機物が少し入っています。 === ベストソイルミックス === === ザ・ソイル・ベース === ベストソイルミックスにはヤシガラなどの有機物が少し入っていますが、ザ・ソイル・ベースは6:2:2に近い赤玉土鹿沼土軽石のみで構成されています。 ==== 6:2:2を自作する ==== ザ・ソイル・ベースを自作する方法です。量が多いので大量に必要な人向け。小袋サイズもあるけど3種類そろえるとかなりの量になるので注意が必要です。 >イワモトなら硬質赤玉土三本線と5Lサイズがあります >ホームセンターグッデイでもまとめて買えるようになりました 個別で買って1袋17リットルとか家庭向けには多すぎるので注意が必要です ==== イワモトでまとめ買いする ==== 小粒を選んで混ぜましょう。5Lは割高ですが家庭内園芸やマンションでの栽培に一袋17Lは多すぎると思います。大袋3種類で50L近くも届くとえらい目に合います。 土の合計24Lが2400円と送料が1000円ほど掛かりますが量的にも届いた分を全部混ぜるだけでもだいたい622なので一番楽な気がします。 参考までに植木鉢の号数に対する土の量を記載します。24L分でも4号鉢40個分になってしまうのでお部屋と相談しましょう。頻繁に植え替えするし多くても大丈夫!は危険です。無機質622は有機質の土と違い植え替え頻度が低く植物の生長形状をいとわなければ5年とか平気でもちます。 * 3号 9cm 0.25L * 4号 12cm 0.6L * 5号 15cm 1.2L * 6号 18cm 2.1L === 三本線硬質赤玉土 === 茨城県産硬質赤玉土(2024/03確認1100円) === 硬質鹿沼土 === 5Lのイワモト硬質鹿沼土はYahooでの取り扱いが終了してしまいました。楽天のみです(2024/03確認600円) === 軽石 === 群馬県産の軽石(2024/03確認700円) === 硬質鹿沼土 大袋 === 大袋は安いですよね17Lで950円、5Lが600円なのに。 === 軽石 大袋 === 群馬県産の軽石 16Lで1200円。画像には17Lと書いてありますが1L減りました。 ==== 熱帯植物に使うにはちょっと硬いかもしれないけど上質な土 ==== === イワモトの三本線焼成硬質赤玉土 === メダカやエビ(ビーシュリンプ)の水槽や底砂ソイルに使う人もいるようです。 === イワモトの日光砂(超硬質鹿沼土) === ==== ホームセンターグッデイでまとめ買いする ==== 九州に展開するホームセンターのようです。ヤフーショッピングにあったので送料は高めですがまとめてそろえることができます。筆者は購入したことが無いので土の素性はわかりません。 622で考える時の購入数は赤玉土3袋(18L)、硬質鹿沼土1袋(6L)、軽石1袋(5L)です。ふるい掛けして赤玉15L、硬質鹿沼土5L、軽石5Lで計25L分完成します。 多すぎる時は全部1袋ずつ購入して必要分混ぜましょう、余ったら何とか収納しておく方向で。 === 松栄土肥産業 赤玉土 6L 小粒 === 硬質小粒 天日干し6Lで327円(2024/03)。硬質との記載も利用したことが無いのでどのくらいの硬さかわかりません。 松栄土肥産業 赤玉土 6L 小粒 === 松栄土肥産業 硬質鹿沼土 6L 小粒 === 硬質小粒 天日干し6Lで327円(2024/03)。硬質との記載も利用したことが無いのでどのくらいの硬さかわかりません。 松栄土肥産業 硬質鹿沼土 6L 小粒 === 松栄土肥産業 軽石 5L 小粒 === 無菌小粒 5Lで349円。熱処理殺菌されているようです。 松栄土肥産業 軽石 5L 小粒 ==== どうしてもAmazonでそろえたい人 ==== === 二本線硬質赤玉土 === 茨城産の二本線硬質赤玉土 Amazonが送料無料で一番安いですが小粒は人気なのでしょっちゅう売り切れています。筆者の購入時は5Lで600円くらいでした。 === 超硬質鹿沼土 === 鹿沼土は単価が安いためかほぼ大容量のしか売っていません === 軽石 === 群馬県産の軽石 === トロ船25L === 土を混ぜるのに便利です。Amazonなら1000円以下で買えて送料無料なので売ってる時が狙い目、人気があり売り切れ多いです。